生物・生命関連のデータの扱いが注目されています。実験機器の発展と研究計画の大規模化に伴い、科学実験のデータは急速に巨大化しています。また、様々なデバイスがデータ取得機能を持ったために、大きな価値を持つデータが蓄積しています。そのような状況の中で、生物-情報技術者の分野横断的な協業が求められるようになってきました。とはいえ、生物分野と情報分野では話す”言葉” が違いすぎるために、理想的な協業の体制はほとんど整っていません。弊社は、生物-情報の両方の言葉を話すバイオインフォマティシャンと、バイオテクノロジーを専門分野とするコンサルタントの協業により、生物技術者と情報技術者の理想的な協業環境を創出します。
次世代シーケンサーの実用化により、塩基配列データの取得コストは極めて低くなりました。この技術革新により、ゲノム情報や遺伝子発現情報を網羅的に解析する試みが一般的なものになりつつあります。それら多量の塩基配列データを解析し、生物学上の意味を見いだすにはバイオインフォマティクス(生物情報技術)と言われる解析技術が必要です。実際の研究の場面では、解析プログラムやソフトウェアを動かすことと、研究の目的である生物学上の意味を得ることの間には大きな隔たりがあります。細胞培養等の生物実験からシーケンシング、データ解析まで、次世代シーケンサーを用いた研究を行い、論文発表、特許出願の経験のある研究者によるサービスは日本で唯一のものです。
我々のサービスは「生物学者の視点で、データの意味を探り当てること」です。シーケンサーを有し受託でゲノムデータの取得する事業形態ではありません。また、ゲノム解析は一度のプロセスで進めるものではありません。仮説と解析による検証を繰り返しながら進めるべきものです。
単独のオミックスデータの解析だけでなく、表現型についてのデータや他のオミックスデータと合わせた統合解析は強力な手法です。ゲノム解析から見いだされた膨大な数の変異をアノテーションするために、トランスクリプトーム解析やメタボローム解析を行うことは、アダプティブエボリューションを含む育種において、重要な変異を特定するために活用されています。
解析実績:ゲノムデータ、トランスクリプトームデータ、メタボロームデータ、細胞画像データ、細胞運動データ、野生動物データ、遺伝子発現データ、マイクロアレイデータ、次世代シーケンスデータ、代謝速度データ、FACSデータ